TerraformによるIaC実践ガイド:チーム開発のベストプラクティス
Terraformを使ったインフラのコード化について、チーム開発での運用ノウハウとモジュール設計のベストプラクティスを紹介します。
TerraformIaCDevOps
なぜIaCが必要か
手作業によるインフラ構築は、再現性の欠如・属人化・監査困難といった問題を引き起こします。Terraformを用いたIaC(Infrastructure as Code)は、これらの課題を根本的に解決するアプローチです。
ディレクトリ構成の設計
チーム開発では、環境ごとの分離とモジュールの再利用が重要です。当社では以下の構成を標準としています。
terraform/
├── modules/ # 再利用可能なモジュール
│ ├── vpc/
│ ├── ecs/
│ └── rds/
├── environments/ # 環境別設定
│ ├── dev/
│ ├── staging/
│ └── production/
└── shared/ # 共有リソース(S3, IAM等)
環境ごとにbackend設定を分離し、State fileの衝突を防ぎます。
モジュール設計の原則
モジュールは「1つの責務」を持つように設計します。VPC、ECS、RDSなどリソースの種類ごとにモジュールを分割し、変数で柔軟にカスタマイズできるようにします。
module "vpc" {
source = "../../modules/vpc"
environment = var.environment
vpc_cidr = "10.0.0.0/16"
az_count = 3
enable_nat_gw = var.environment == "production"
}
State管理とロック
リモートバックエンド(S3 + DynamoDB)を使用し、State fileの共有とロックを実現します。これにより、複数メンバーが同時にterraform applyを実行しても、State fileの破損を防げます。
CI/CDとの統合
GitHub Actionsと連携し、PRベースでのインフラ変更レビューを実現しています。terraform planの結果をPRコメントに投稿し、レビュー後にマージで自動applyする仕組みが効果的です。
IaCの導入は初期コストがかかりますが、長期的にはインフラの品質と運用効率を大幅に向上させます。