インフラ

AWS Lambda運用で学んだベストプラクティス

本番環境でAWS Lambdaを運用する中で蓄積したベストプラクティスを、コールドスタート対策からコスト最適化まで実践的に解説します。

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AWSLambdaサーバーレス

サーバーレスの現実

AWS Lambdaはサーバーレスアーキテクチャの中核ですが、本番運用では様々な落とし穴があります。当社が複数のプロジェクトで得た知見をベストプラクティスとしてまとめました。

コールドスタートの最適化

コールドスタートはLambdaの最大の課題です。以下の対策が効果的です。

  • ランタイムの選択: Node.jsやPythonはJavaやC#と比べてコールドスタートが短い
  • パッケージサイズの削減: 不要な依存を排除し、Tree Shakingを活用
  • Provisioned Concurrency: 重要なAPIには予約済み同時実行数を設定
# serverless.yml
functions:
  api:
    handler: handler.main
    provisionedConcurrency: 5

メモリとタイムアウトの適正化

メモリ設定はCPU性能にも影響します。当社ではAWS Lambda Power Tuningツールを使い、コストとパフォーマンスの最適バランスを見つけています。多くの場合、512MB〜1024MBが最もコスト効率が良い結果となりました。

タイムアウトは処理内容に応じて適切に設定し、API Gateway連携の場合は29秒以内に収める必要があります。

構造化ログとモニタリング

CloudWatch Logsに構造化ログを出力し、CloudWatch Insightsで分析できる体制を整えましょう。

console.log(JSON.stringify({
  level: 'info',
  message: 'Processing order',
  orderId: event.orderId,
  duration: elapsed,
}));

X-Rayによるトレーシングを有効にすることで、ボトルネックの特定が容易になります。

コスト最適化のポイント

  • 不要な環境のLambdaは削除またはスケジュール停止
  • Graviton2(ARM)アーキテクチャの採用で約20%のコスト削減
  • レスポンスキャッシュの活用でInvocation回数を削減

これらのプラクティスを組み合わせることで、サーバーレスの恩恵を最大限に活かしつつ、安定した本番運用を実現できます。

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