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「ポンコツ」から大逆転!M365 CopilotとGPT-5が変えるAI活用の新常識

「使えない」と酷評されたM365 Copilotが、GPT-5の登場とUI刷新で劇的に進化。中小企業が今すぐ知るべきAI活用の転換点と「脱・プロンプト職人」という新しいアプローチを解説します。

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「ポンコツ」から大逆転!M365 CopilotとGPT-5が変えるAI活用の新常識

「ポンコツ」と呼ばれたM365 Copilotが、なぜ今評価されているのか?

「ライセンス費用を払っているのに、誰も使っていない」「ChatGPTの方がよっぽど使える」――Microsoft 365 Copilot(以下、Copilot)が登場した当初、こうした声は決して珍しくありませんでした。

ところが最近、その評価が大きく変わりつつあります。Microsoft MVPとして現場でCopilotの活用を推進してきた専門家たちが口をそろえるのは、「約1年で”本当に便利”と感じる声が増えてきた」という事実です。

この逆転劇の裏には何があるのか。中小企業の経営者・IT担当者の皆さんに向けて、今起きている変化と、自社がどう動くべきかをわかりやすく解説します。


① ニュース概要:Copilotに何が起きているのか

Microsoft 365 Copilotは、Word・Excel・PowerPoint・OutlookといったMicrosoft 365の各アプリに組み込まれたAIアシスタントです。2023年の登場当初から「高額なライセンス料に見合わない」「結局ChatGPTの方が便利」として、一部では”ポンコツ”と揶揄されてきました。

しかし、2025年に入ってその状況が一変しました。転換点となったのは主に2つです。

1つ目は、OpenAIの「GPT-5」の登場です。 GPT-5がリリースされてからわずか1週間後にMicrosoftが対応を発表し、すぐにCopilotでも利用できるようになりました。これにより、CopilotのAIとしての基礎能力が一気に底上げされました。「以前はChatGPTを3回使う間にCopilotを1回使えばいい程度だった」という声が出るほど差があったのが、GPT-5の統合によって実用レベルが大きく向上したのです。

2つ目は、「Edit with Copilot」(旧称:エージェントモード)の登場です。 これはCopilotがWordやExcel、PowerPointのファイルを直接編集できる機能です。以前のCopilotは「文章の修正をお願いしても、アドバイスを返すだけで本文を直接書き換えてくれない」という使い勝手の悪さがありました。それが解消され、エンドユーザーが実感できるレベルで使い勝手が向上しています。

さらに、AnthropicとのパートナーシップによってClaude等の複数AIモデルがCopilot内で利用できるようになったことも、大きなアップデートの一つです。


② 技術的なポイント:Copilotの仕組みはどう変わったのか

Copilotには、大きく分けて2つの形態があります。

  • アプリ組み込み型:Word・Excel・PowerPoint・Outlookなど各アプリの中に統合されているCopilot
  • スタンドアロン型:独立したアプリとして動作するCopilotチャット

以前はそれぞれのアプリのCopilotがバラバラに新機能をリリースし、「どのアプリでどの機能が使えるのか」が非常にわかりにくい状況でした。

それが改善され、各アプリのCopilotとCopilotチャットの機能が整理・統合されたことで、新機能のリリース速度も上がり、できることが一気に増えました。

「脱・プロンプト職人」という考え方も、今回のニュースで強調されている重要なポイントです。これまでのAI活用では、「いかに上手な指示文(プロンプト)を書くか」が使いこなしの鍵とされてきました。しかし現在のCopilotは、ファイルを直接操作できるようになったことで、複雑なプロンプトを書かなくても自然な言葉で指示するだけで実務に直結した成果を得やすくなっています。

つまり、「AIの専門知識がある一部の人だけが使いこなせるツール」から、「普通のビジネスパーソンが日常的に使えるツール」へと進化しているのです。


③ ビジネスへの影響:中小企業はどう受け取るべきか

すでにMicrosoft 365を導入している企業にとって、今が再評価のタイミングです。

多くの中小企業では、Microsoft 365のライセンスをすでに契約していることでしょう。Copilotは追加ライセンスが必要ですが(有償のCopilot付きライセンス)、「以前試して使わなくなった」という企業こそ、今一度使ってみる価値があります。

現場でよく見られる失敗パターンは次のようなものです。

  • 導入したが使われていない:新機能のアップデートを知らないまま、過去の印象で「使えないツール」と判断してしまっている
  • 一部の人しか使っていない:IT担当者や一部の意欲的な社員だけが使い続け、組織全体に広がっていない
  • プロンプトの難しさが壁になっている:「上手に使うには特別なスキルが必要」という誤解から、導入を敬遠してしまっている

これらの課題は、最新のCopilotでは多くが解消されつつあります。特に「Edit with Copilot」による直接編集機能は、「AIに何を言えばいいかわからない」という初心者の壁を大きく下げます。

一方で注意点もあります。アップデートの情報をキャッチアップしていないと、「古いCopilot」のイメージのまま1年が過ぎてしまうリスクがあります。ベンダーやパートナー企業からの情報収集を継続的に行うことが重要です。


④ Papapapapa の見解:AI活用は「ツール選び」より「定着化」が勝負

私たちPapapapapa(合同会社)が多くの中小企業のDX・AI導入を支援してきた経験から言えることがあります。それは、「どのAIツールを使うか」よりも、「いかに現場に定着させるか」の方が、企業にとってのAI投資対効果を大きく左右するということです。

Copilotが「ポンコツ」と言われた時期に導入を断念した企業と、試行錯誤しながら使い続けた企業では、今まさに大きな差が生まれています。後者の企業では、社員がAIに慣れているため、新機能が追加されるたびに素早く吸収・活用できます。前者の企業は今また「ゼロから」スタートしなければなりません。

また、「脱・プロンプト職人」という方向性は、私たちが中小企業への導入で一貫して大切にしてきた考え方と一致しています。AIは一部の詳しい人だけのものではなく、現場の全員が少しずつ使えることが生産性向上につながります。そのためには、難しい操作や専門知識を必要としないUI・UXが不可欠です。Copilotはその方向へ着実に進化しています。

今後は「どのAIを使うか」をめぐる競争より、「AIをいかに組織に根付かせるか」という人・プロセス側の取り組みが、企業の競争力を決める時代になっていくでしょう。


⑤ まとめ:今すぐ取るべき3つのアクション

M365 CopilotとGPT-5の統合は、多くの企業にとって「AIをもう一度見直す」絶好のタイミングです。以下の3点を、まず今週中に確認してみてください。

  1. 現在のCopilotライセンス状況を確認する すでにMicrosoft 365を利用しているなら、Copilot付きライセンスの導入コストとメリットを改めて試算してみましょう。

  2. 「Edit with Copilot」を実際に触ってみる WordやExcelでCopilotが直接ファイルを編集する体験は、百聞は一見にしかず。IT担当者だけでなく、現場の社員に触ってもらうことが大切です。

  3. 社内のAI活用状況を棚卸しする 「導入したが使われていない」状態を放置しないために、誰がどのツールをどう使っているかを把握し、活用推進の担当者を明確にしましょう。

AIツールは日々進化しています。「以前試したけどダメだった」という判断を過去のものとし、変化に乗り遅れないための一歩を踏み出しましょう。Papapapapa では、こうしたAI・DX推進の伴走支援を提供しています。お気軽にご相談ください。


参考記事:「ポンコツ」と呼ばれたM365 Copilotの逆転劇、GPT-5が転換点 活用の秘訣は”脱・プロンプト職人”(ITmedia AI+)

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